構造って身近なもので考えるとわかりやすい!
そもそも、構造とは?
我々のような立場にいても構造って聞くと何となく避けてしまいそうですが、
身近なもので考えるとわかりやすいんです。
例えば
ドラーバーでネジを回す時、持ち手の径が小さいドライバーと
持ち手の径が大きいドライバーなんとなく、径が大きいドライバーの方が回しやすいイメージ。
スパナでナットを回す場合、持ち手が短いスパナと持ち手が長いスパナ。
なんとなく、持ち手が長いスパナの方が回しやすいイメージ。
ドアを開けたり閉めたりする時、普段見かけるドア、当然取っ手が回転軸から離れたところにあるけど、
もし取っ手が回転軸の近くにあったら、なんとなく開けづらいイメージ。
これってみんな構造力学が活かされてるんです。
構造力学でいうと、これらは曲げモーメントという力が働いる状態です。
(作用点に回転させようとする力が働いている状態)
曲げモーメントは、
力×距離
です。
掛け算なので、力が小さいなら、距離を長くしてあげれば、大きな回転をさせる力が得られるんです。
だから、径が大きいドライバーの方が小さい力でも回しやすいし、長いスパナの方が小さい力でも回しやすいんです。
連日猛暑日が続き、ペットボトルの冷たい飲み物を飲む機会が増えますが、なかなかペットボトルのフタが空かないなんて経験はありませんか?
これも曲げモーメントを活かせばラクラク開けることができます。
ペットボトルの飲み物を飲もうとしたら、当然のようにフタを開けようとしますよね?
だけどこれだと、作用点から力をかける位置までの距離が短いので、力が大きく必要になります。
そこで、フタを固定して、ボトルの方を回すと、作用点から力をかける位置までの距離が長くなるので、小さい力でもラクラク開けることができるんです!
構造のことは建築会社任せになりがちですが、こんな感じで身近なものに置き換えながら、真剣に構造のことも考えてみてはいかがでしょうか。
外観のイメージ、インテリアイメージがどうしても先行しがちな家づくりですが、構造は家族を地震から守る大事なことです。
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