雨漏りの応急処置
9月になり、台風のシーズンになりました。
毎年、コロナ住宅にも雨漏りのご相談や修繕のご依頼があります。
お家で雨漏りが発生してしまった場合、早めの対策が不可欠です。
雨漏りを放置してしまうと、建物の骨格が腐食するおそれもあり、最悪の場合住めなくなるおそれもあります。
そこで、雨漏りに対する応急処置をご紹介します。
●ビニールシートを被せる
雨が浸入してきている部分をビニールシートで覆うことで、雨の浸入を防ぎます。
雨の浸入箇所を特定するのは非常に難しいので、広範囲をシートで覆ってしまうという応急処置です。
雨漏りが発生している真上に原因があるとは限らないので、なるべく広範囲をビニールシートで覆っておいた方がいいでしょう。
ビニールシートを被せる際は、風で飛ばされることのないようしっかりと固定する必要があります。
ただし、固定の仕方によっては家にダメージを与えるおそれがあるので、固定方法には工夫が必要です。
できれば土嚢のような、風で落下しないおもりを置いて固定する方法が理想です。
ロープで縛って固定するのは、付帯部分の破損に繋がるのであまりオススメできません。
また、転がりやすい石などを置くのも、落下の危険があるので止めておきましょう。
ビニールシートを被せたままにしていると湿気がこもる原因となってしまいます。
カビや苔が生える原因となるので、晴れたら撤去するようにしてください。
ビニールシートを設置するには、どうしても屋根に上らなければなりません。
雨で濡れた屋根は非常に危険ですので、雨漏りが起きたその場でこの応急処置はやらない方が無難です。
●防水テープで補修する
雨漏りを引き起こしている箇所が特定できるなら、防水テープで隙間を塞ぐことで応急処置ができます。
本当に雨漏りの原因箇所が特定できている場合のみ、防水テープで応急処置してください。テープは、雨水の流れに逆らって貼っていきます。
下側から上側に向かって貼っていくということです。
さらに、剥がれにくくするために、空気が入らないようにすることや、テープ同士が極力重ならないようにすることも重要です。
●バケツなどに貯めて二次災害を防ぐ
室内に入ってきた雨水は、放っておくと床に染み込んでしまうおそれもあります。
そうなると、床が腐食する原因となってしまいます。
さらに、雨水が広範囲に広がると、電化製品を漏電させたり、布団やソファーを水浸しにしたりと、色々な被害をもたらします。そこで、浸入してきた水が広がらないよう、バケツなどに雨水を貯める仕掛けが必要になります。
雨漏りといえばバケツに落ちる水を思い浮かべる人も多いと思いますが、有効な対策です。
ただし、水が天井から落ちている場合は、勢いで水が飛び跳ねてしまいます。
そうなるとバケツの周囲が水浸しになってしまうので、タオルなどを敷いて水の飛散を防止する必要があります。
大きなビニールシートがあれば、床を広範囲に守ることができてよりいいですね。
また、天井から糸をたらして水を誘導する方法や、ビニール袋を設置してそこから水を誘導する方法など、雨水の飛び跳ねを防ぐ方法もあります。
雨漏りは、応急処置では完全に修繕することはできません。
あくまでその場しのぎの対策なので、早めに修繕を依頼するのをお勧めします。
なぜ雨漏りが発生するのか
雨漏りは、実に様々な原因により引き起こされます。
最も原因として多いものは建物の老朽化ですが、それ以外にも施行の不良や自然災害の影響も考えられます。また、一言に老朽化といっても、屋根だけでなく壁や窓が原因となっていることも多く、原因を特定することはとても難しいです。
ただし、どのような原因であれ、建物に不具合が生じていることだけは確かです。
雨漏りのない快適な住宅を取り戻すには、プロによる補修が不可欠となります。
雨漏りの補修は、プロでも原因特定が難しい工事です。
もし、雨漏りの相談ができる業者をお探しであれば、些細な質問にもお答えしますので、お気軽にコロナ住宅へお問い合わせください。
シェア