美笹深宇宙探査用地上局の
アンカーボルト設置工事の
基本情報
- 所在地
- 長野県佐久市前山
- 標高
- 約1,612メートル
- アンテナ円周長さ
- 94,200mm(94.2メートル)
- 設置高さ
- 2,700mm
(アンカーボルトの天端高さ2.7メートル) - アンカーボルト概要
- M36他 合計984本
- 設置精度
- 設計所定位置に対して 位置ズレ許容範囲 3.0㎜以内
設計所定角度に対して 角度ズレ許容範囲 斜度0.06°以内
国立長野高専
リベラルアーツ教育院
教授
大西浩次先生より
「長野県は『宇宙県』なんです」と言うと、多くの人は驚くかもしれません。しかし、長野県は日本を代表する宇宙研究の拠点の一つなのです。澄んだ星空環境に恵まれた長野県には、数多くの観測施設が集まっています。
木曽町には、東京大学木曽観測所のシュミット望遠鏡があります。そこには超広視野カメラ「トモエゴゼン」が搭載され、全天を2~3時間で撮影しながら、超新星や変光星、小惑星などの変動天体を探しています。また、南牧村の野辺山には、国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡があります。この望遠鏡は、宇宙に漂うガスや分子を観測し、星が生まれる現場や銀河の姿を調べています。
さらに、佐久市臼田にはJAXA臼田宇宙空間観測所の64mパラボラアンテナがあります。このアンテナは、小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」との通信を支え、日本の惑星探査を陰で支えてきました。そして近年、その臼田宇宙空間観測所に隣接する美笹地区に新たな54mパラボラアンテナが建設されました。
現在、JAXAでは次世代の惑星探査計画が次々と進められています。その代表が火星衛星探査計画MMXです。MMXは、「はやぶさ」「はやぶさ2」で培われたサンプルリターン技術をさらに発展させ、火星の衛星フォボスに着陸して試料を採取し、それを地球へ持ち帰る壮大なミッションです。こうした深宇宙探査では、何億kmも離れた探査機と高速・高精度な通信が欠かせません。JAXA美笹深宇宙探査用地上局の美笹54mパラボラアンテナは、その通信を担う次世代の高性能アンテナであり、まさに日本の惑星探査を支える「要(かなめ)」です。
実は、その巨大アンテナを支える基礎工事にも長野県の企業の技術が生かされています。アンテナの精度を左右する重要なアンカーボルトの施工には、コロナ技建株式会社の技術が用いられています。惑星探査の「要」である通信アンテナ。その「要」を支えるのが長野県企業の技術なのです。
長野県には、宇宙を観測する望遠鏡があり、惑星探査を支えるアンテナがあり、さらにそれらを支える企業の高度な技術があります。
宇宙の謎を探る研究から、遠い惑星への挑戦まで――。
長野県はさまざまな形で宇宙とつながっています。
だからこそ、「長野県は宇宙県」なのです。
大西浩次先生のご紹介
長野県長野市在住。博士(理学)。国立長野高専リベラルアーツ教育院教授。日本星影写真協会理事。国際天文学連合(IAU)会員。日本天文学会会員。日本天文教育普及研究会会員。「長野県は宇宙県」連絡協議会会長ほか。毎日小学生新聞にて「ガリレオ博士の天体観測図鑑」を連載中。第4回田淵幸男賞入賞。個展多数。現在、「長野県は宇宙県」を合言葉に、天文文化の研究と天文学の普及活動を行っている。
大西先生が撮影した
美笹深宇宙探査用地上局の写真画像
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コロナグループ主管のコロナ技建株式会社は、国立長野高専技術振興会の会員企業です。











